
写真は1月後半のある朝、花見川。
川面に立ち込める霧…。
この川を渡るようになって、あとひと月ほどで1年になるが
たぶん初めての光景。まぁ理屈からいえば、この朝の気温が川の水温を
下回ったため…、だろうと想像はつく。だから(写真には写ってないけど)
水鳥たちは平気な顔して水面に浮いていられる?…。
この現象、川では川霧(かわぎり)海では海霧(うみぎり・かいむ)、
気象用語では蒸気霧(じょうきぎり)と言うのだそう。 ん?…
なんていうか、も少し情緒のある日本語があっても良さそうなものだけど?…
と思い更にググると「けあらし」という言葉が出てきた。ほらやっぱり。
どんな漢字なのか気になったのだけど、
MacのIM(日本語入力)では変換してくれなかったので、更に探すと……

「気嵐」と書くのだそう。どういう意味だ?…
漢字の構成を考えれば、嵐の前兆・前ぶれ…とかって感じ?
ネットで北海道留萌地方の方言という説明を見つけたが、そうなると
アイヌ語の当て字かしらん?… ちなみに留萌(るもい)という地名は
アイヌ語の「ルルモッペ(:潮の静かに入る川)」から来ているのだそう。
うむ、寒い北海道、川面に立ち込める霧…。イメージし易い。
ま… 妄想はこのくらいにしておいて…
とにかく、冷え込んだ朝に見られる現象のようで…。
この数日後の月曜、この辺りも、あの大雪に見舞われる。
さて、日は変わって2月3日、あと30分ほどで0時になろうかって頃。

(コンデジのオートで。ちゃんと夜景モードで撮れば良かったか?…)
土曜の夜中、残業ってワケでも飲み歩いてたってワケでもない。
自宅からクルマ飛ばして(…いや安全運転で)、事務所の駐車場についた。
年男の(僕)には、やる事があった。
チーフからのメール通り、準備とメモが(僕)の机に。

一陽来復の御守。
説明書を読むと、冬至・大晦日・節分のどれかの日の
夜中12時に、その年の恵方に向けてこの御守を貼る、とあり、
立原はこれを毎年の節分の行事として長年続けている。
節分の豆撒きも兼ねているので、その年の年男がやることになっている。
…とはいえ、スタッフが多かったときから、毎年年男が居たワケでもないので
居ない年は一番下の仕事になる。
なので若い頃は干支に関係なく(僕)も何度かやったが、あの頃は師匠をはじめ、
みんなして夜遅くまで飲んだりしてたので、12時の用事を済ませる、なんてのは
なんて事ないものだったっけ。帰る前に事務所寄る…なんならそのあとまだ2時間
飲める♪…みたいな。
ま、ちゃんと年男の年にやるのは、これで3度目…。

時計を見る。12時までに豆撒きを済ませておこう。
「鬼は外!」はホントは大声でやらなきゃいけない。
…が、しかしこの時間だ。近所迷惑にならないように(笑)鬼を追い払う。
もっとも豆撒きは、平日なら例年通り夕方とか誰かいる時間帯に済ませるのだけど。

去年は南西方向あたり… これはあとで剥がすとして…。
iPhoneの頃は、アプリに「コンパス」があったのだが、今使ってるスマホは
ジャイロセンサー自体が付いてないので(…って、別にさほど不便でもないけど)
方位磁石を部屋の中心に置き、貼る位置を確かめる。
今年は巳午(南南東)の方へ御守を向けて貼るので、貼る位置は
部屋の中心を軸に、その反対側の北北西の壁になる。

というワケで今年は、キッチンの左側の壁がそれにあたる。
建物が古いので仕方ないが、あまりキレイじゃない…ので御守の周囲が入らないよう
撮ったら、ほぼどこなのか分からない絵になってしまった…(汗)。
(しかも左右をちょっと白く飛ばしている…)
ま、去年の位置のちょうど真向かい辺りかな。
落ちないようにヤマト糊を多めに盛って貼り付けたからな、大丈夫だろう。
時間は…よし。任務完了。。。
事務所を出、駐車場へ向かう。
土曜の夜とは思えないほど、通りに人が居ない。
さっきの昔話ではないが、夜中12時回った程度の通りはまだまだ活気があった。
もっとも、今となっては飲み屋さん自体なくなってしまって、事務所の前も
シャッター通りと化して長い。そう思うとやはり少々寂しい。
行きつけだったスナックが昼カラになってたり、あるいはビルごと廃ビルになってたり…。
そりゃそうか。騒がしかった頃は、もう20〜25年も前の話だもんな。。。
成長できなくても年は取るか(笑)。
最近 なんかもう、抗う気持ち消えたかなぁ… なんて。
…(僕)