2017年11月21日

最初に触った原稿。

20日「仁義 零」の最終14巻が発売になりました。
長いあいだ応援くださった読者の方々、ありがとうございます。

20171120a.jpg

ヤングチャンピオン創刊号から29年。
(途中「本気!サンダーナ」や、他のタイトル作品と掲載を交代したりも
ありましたが、シリーズ全作並べると67巻(「仁義II」というスピンオフ含む)。
「本気!」本編で50巻なので、いやはや、すごい量ですね(汗)。。。

創刊から…なので「仁義」は(当然「本気!」もだけど…)
1990年に(僕)が事務所に入る前からの大先輩なワケで。。。

しかも(僕)が師匠の仕事を本格的にさせてもらえるようになるまでは 
2年ほどあった(その2年は兄弟子、吉田窓と白銀章の下だった)のだけど、
仁義に関しては「一番最初にやった仕事」というのを鮮明に
覚えている。それも、思い出すたび背中を嫌な汗が流れるような(笑)。。。

あれは面接後の「初日」で、まだ自分の机もあるわけもなく
テーブルセットのソファに(立ってると鬱陶しいので…笑)座らされ、
「先輩たちの仕事をよく見るように!」という感じだった。

(僕)が入った当時は、たぶん一番スタッフの人数多かったと思う。
師匠 立原あゆみの直下にチーフがいて、その下に7−8人、別室には
兄弟子たち2人についてるアシスタントが3〜4人。(僕)が入って
1ヶ月くらいで辞めた人もいたので、正確な人数は…え〜っと…って
感じなのだけど、絶えず15人くらいが(静かなのだけど)忙しくしていた。

で、ソファで“借りてきたネコ”になっていた(僕)に師匠が
「なんかやってみっか?」とソファの方を覗き込むように声をかけてくれた。
先輩の誰かが(←ここは覚えていない…)進行中の原稿1枚と
見慣れないスクリーントーンを渡してくれた。
「このクルマにこのトーン貼って」と。
親切に青エンピツでうっすらと貼る位置を指定してくれていた(と記憶してる)。

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(「仁義」コミックス7巻 60話 128ページより)

この、1コマ目のクルマの黒焦げの処理なのだけど、自分でもトーンは
使ってたので、なんら問題ないと思っていた(なんなら得意なくらい?)。
まぁ、いくら緊張してたとしてもクルマのアウトラインに沿って貼るだけ。
削りもしないのだから、普通なら1分かからない。

…はず、だったのだけど(笑)…

この時はソファに低いテーブルと、見たことないスクリーントーンの扱いに
苦戦して、思いの外時間がかかってしまった。この“見たことないスクリーントーン”
ってのは、コピートーンとかコピーフィルムとか言われるヤツで、文字どおり
オリジナルのスクリーントーンをコピー機で印刷できるというフィルムシートで
市販のスクリーントーンと比べて、粘着力がすごく強い。セロテープ並み。
(確か、レトラセット製だったような?…今もあるのかな…)
しかも、濃い目のカケアミをコピーしてあったので、下の絵の線が見えない(汗)。
こんなのを手にしたのは初めてで、ちょっとしたズレを直そうものなら
原稿の表面(絵)も一緒に剥がしそうになって…!!(汗)
その瞬間、全身の至る所から汗が噴き出す(笑)。ひとり密かにアタフタ
してると、師匠が上から覗く。「なんだ、遅いな」
そりゃもう、ひえぇぇ… である。

その数年後、本格的に立原あゆみの下で、(僕)の仕事は
トーン処理をメインでずっとやっていくコトになるのだから、面白い。

…てか、もともと素養はあったのですよ、あの時はテンパっただけで…(汗)

                      …(僕)
posted by 管理人(僕) at 20:42| Comment(0) | 管理人(僕)